Webライター向けSEO完全攻略ガイド

Webライティング

「WebライターにSEOの知識は必要?」
「どこまで勉強すれば良いのかわからない」
「本を買ったものの、難しくて挫折した」

結論、WebライターにSEOの知識は必須です。
検索上位の記事を書かなければあなたの実力を示せず、せっかく書いた記事もほとんど読まれなくなってしまいます。

この記事では、執筆した記事90%以上が検索5位以内のじゃぱそんから

  • 検索エンジンのやろうとしていること
  • SEOとは
  • SEOを知らないWebライターがやばい5つの理由
  • 検索上位を取るための3ステップ
  • SEOライティングの実践方法

についてお伝えします。

記事を読めば、Webライターとして必要十分なSEOの知識が身につきます。
検索上位の記事を量産し、それらを実績に文字単価UPできるはず。

ぜひ最後までご覧ください。

▶SEO完全攻略ガイドを動画で学ぶ

  1. 検索エンジンはあなたの悩みを解決しようとしている
    1. 1.検索エンジンは広告で収益を得ている
    2. 2.利用者が多い方が広告媒体として魅力的
    3. 3.また使ってもらうために、あなたの悩みをすぐに解決しようとしている
  2. 【検索エンジンの仕組み】情報の整理→検索意図の把握→記事の表示
    1. 1.情報を集めて整理
    2. 2.検索意図の把握
    3. 3.解決できそうな記事の優先表示
  3. SEOとは検索エンジン『の』最適化
    1. 1.SEO=検索エンジン『の』最適化
    2. 2.SEOはGoogleのことだけ考えればOK
  4. WebライターがSEOを知らないとヤバい5つの理由
    1. 1.ほとんどの案件はSEOライティング
    2. 2.実力を示しづらい
    3. 3.クライアントとの会話についていけない
    4. 4.致命的なミスをしかねない
    5. 5.せっかく書いた記事が読まれない
  5. SEOで成果を出すWebライターになる3ステップ
    1. ステップ1.Googleの思想を知る
      1. 1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
      2. 3.遅いより速いほうがいい。
      3. 4.ウェブ上の民主主義は機能する。
    2. ステップ2.ルールを守る
      1. ルール1.キーワードを適切に入れる
      2. ルール2.見出しタグを使う
    3. ステップ3 良いコンテンツを作る
      1. Googleが示す良いコンテンツの条件
      2. 記事の評価はUX(ユーザー体験)で決まる
      3. 【参考】記事の満足度はGoogleアナリティクスでは判断できない
  6. SEOライティング実践編
  7. SEOライティング実践1.事前準備
    1. 事前準備1.上位記事の調査
      1. 1.検索意図の把握
      2. 2.共通項の洗い出し
    2. 事前準備2.ペルソナ設定
      1. 1.ペルソナの重要性を知る
      2. 2.記事はペルソナに向けて書く
      3. 3.ペルソナの設定方法
      4. 4.ペルソナ設定のコツ
    3. 事前準備3.リサーチ
      1. リサーチは「記事の質の8割」を決める
      2. 一次情報と二次情報について
      3. リサーチのやり方
  8. SEOライティング実践2.構成
    1. 1.執筆以上に時間をかけて丁寧に作成する
    2. 2.MECE(モレ・かぶりなし)を意識する
    3. 3.検索者の知りたい順に書く
  9. SEOライティング実践3.執筆
    1. 1.読み手の知りたい順で書く
    2. 2.PREP法を極める
    3. 3.文章を使わない
    4. 4.関係ないことを書かない
  10. Webライターとして知っておくべきルール
    1. 1.リストにはタグを使う
    2. 2.パーマリンクにはキーワードの英訳を設定する
    3. 3.キーワード・内容が既存記事と似ている場合は要確認
    4. 4.クライアントの許可なく、キーワードと記事の順位を公表しない
    5. 5.(番外編)クライアントのマニュアルには漏れなく従う
  11. Webライターとして知っておくべき用語
    1. 1.ドメインパワー
    2. 2.メタディスクリプション
    3. 3.YMYL
    4. 4.被リンク
    5. 5.E.A.T
  12. SEOで成果を出したいなら、時給は無視すべし

検索エンジンはあなたの悩みを解決しようとしている

SEOは直訳すると「検索エンジン最適化」。
上位表示される記事を量産するためには、検索エンジンへの理解が不可欠です。

  1. 検索エンジンは広告で収益を得ている
  2. 利用者が多い方が広告媒体として魅力的
  3. また使ってもらうために「悩みを解決できそうな記事」を上位表示している

順に詳しく解説します。

1.検索エンジンは広告で収益を得ている

検索する時に、1回100円など、お金を払うことはないですよね。
検索エンジンは、利用者からではなく、広告から収益を得ているためです。

検索結果の上部に「広告」と入ったリンクが入っているのを見たことがあるはず。

このような広告がクリックされると、広告主である企業から、検索エンジンにお金が払われる仕組みとなっています。

2.利用者が多い方が広告媒体として魅力的

検索エンジンは利用者が多いほど、魅力的な広告媒体となります。

想像してみてください。
あなたは企業の広告担当者です。

どの検索エンジンに広告を出したいと思うでしょうか?

利用者が多く、広告をたくさんの人に見てもらえるGoogleを選んだはずです。
このように、検索エンジンは利用者が多い方が、広告媒体として魅力的となり、収益を得やすくなります。

3.また使ってもらうために、あなたの悩みをすぐに解決しようとしている

検索エンジンの利用者を増やすためには、リピーターの獲得が重要となります。
おそらくあなたも、Googleを使い続けているのではないでしょうか。

それはGoogleが「知りたいことをすぐ教えてくれるから」です。
検索エンジンは、あなたにまた使ってもらうために、悩みを解決できそうな記事を上位表示させています。

【検索エンジンの仕組み】情報の整理→検索意図の把握→記事の表示

悩みを解決できそうな記事を上位表示させるために、検索エンジンは以下の3つを行っています。

1.情報を集めて整理

どの記事にどんな情報が書かれているのかを収集し、整理しています。

2.検索意図の把握

「このキーワードで検索する人は何が知りたいのか」を把握しようとしています。

3.解決できそうな記事の優先表示

検索意図を把握したら、1.で整理したデータベースの中から悩みを解決できそうな記事を優先的に表示します。

このように、情報の整理→検索意図の把握→記事の表示の3つの仕組みによって、上位表示する記事を決めています。
キーワードに合致する記事をただ表示しているだけではない」ことを、おさえてください。

SEOとは検索エンジン『の』最適化

SEOとは「Googleで記事を上位表示させるための工夫」です。

…と、教わってきたはず。
一般人向けの説明としては正しいのですが、Webライターであるあなたはもう一歩踏み込んで理解するべきです。

ここではSEOについて深掘りして、以下の2つをお伝えします。

  1. SEO=検索エンジン『の』最適化
  2. SEOはGoogleのことだけ考えればOK

順にかみ砕いて解説します。

1.SEO=検索エンジン『の』最適化

SEOとは検索エンジンの最適化です。

「いや違うでしょ、記事を検索エンジン『に』最適化することでしょ」と突っ込みたくなったことでしょう。この考え方では、長期的に結果を出すことはできません。

検索エンジンをより使いやすくする。そのために検索者の悩みを解決できる記事を書く。」
これこそが最大のSEO対策となります。

具体的に、NG例OK例を示します。

(NG)

  • 上位記事を真似しただけの記事
  • 1位と同じような記事

(OK)

  • 他の記事とは違う観点で書かれている記事
  • 1位よりも圧倒的にわかりやすい記事

ポイントは「この記事が上位に表示されることで、検索エンジンがより使いやすくなるか」の観点で執筆すること。
上位表示させるために「クリックされやすいタイトルにする」や「キーワードをたくさん盛り込む」なんて小手先のテクニックに頼っても意味がありません。

検索エンジンをより使いやすく(=最適化)すべく、記事を作っていきましょう。

2.SEOはGoogleのことだけ考えればOK

検索エンジンはいくつもありますが、SEOではGoogleのことだけ考えればOKです。

以下、2020年7月~2021年7月の検索エンジンのシェアを示すデータです。
96.27%がGoogleかYahoo!を使っています。

重要なのは、YahooもGoogleの検索技術を使っていることです。
正確にはGoogleの検索結果に、Yahoo!ニュースなどの独自サービスを+αしたものを表示しています。

つまり、Googleで上位表示されれば、96.27%をおさえられることになります。

 

WebライターがSEOを知らないとヤバい5つの理由


SEOはWebライターにとって「知っておくとよい」レベルではなく、必須の知識です。
ここでは、知らないとヤバい理由について、5つを紹介します。

  1. ほとんどの案件はSEOライティング
  2. 上位記事がなければ実力を示せない
  3. クライアントとの会話についていけない
  4. 致命的なミスをしかねない
  5. せっかく書いた記事が読まれない

順に詳しく解説します。

1.ほとんどの案件はSEOライティング

クライアントからキーワードをもらう=SEO記事を書く です。

キーワードとは「上位表示したい検索ワード」のこと。
例えば「Webライター 稼ぎ方」のキーワードを渡されたのであれば、「webライター 稼ぎ方」の検索ワードで上位表示を狙った記事を書く必要があります。

ほとんどの案件は、キーワードをもらうことから始まります。

記事の上位表示はクライアントが求める成果です。
SEOを知らないWebライターは、ほぼすべての案件で成果が出せません。

2.実力を示しづらい

SEOを知らないと、クライアントに実力を示しづらくなってしまいます。

想像してみてください。
あなたはクライアントです。
新規でライターを採用したいものの、ライティングには一切の知識がありません。

「私のポートフォリオです」と記事を渡されても、ライターさんの実力を判断できないのではないでしょうか。

一方で「執筆した記事20本中10本で検索1位を獲得しました」と言われた場合。
ライティングに詳しくなくても、実力のあるライターさんだと判断できます。

SEOにおける成果がない場合、ライティングに詳しくないクライアントに実力を示せません

3.クライアントとの会話についていけない

クライアントとのコミュニケーションにも支障が出ます。

例えば

「メタディスクリプションも記述をお願いします」
「この記事のペルソナってどう設定しました?」

と言われた場合。

SEOの知識がないと「メタディスクリプション」や「ペルソナ」の意味がわからず、ちょっと何を言っているのか、よくわからない状態になってしまいます。

「わからない単語はググればいいじゃん。」と思ったかもしれませんが、知らない単語が出てくる度に検索するのは非効率。SEOを学べば、チャットに即答でき、クライアントとのコミュニケーションが円滑になります。

※「メタディスクリプション」「ペルソナ」の意味はのちほど解説します。
現時点で意味が分からない方も、ご安心ください。

4.致命的なミスをしかねない

SEOを知らないと、致命的なミスをしかねません。

例えば

  1. 盗用とみなされ、クライアントのサイトが封鎖に至る
  2. 既存メディアと内容が重複する記事を作り、両方とも検索外に飛ぶ

など。

対策としては、

  1. 引用タグを適切に使う
  2. 既存記事と内容が重複している場合、クライアントに相談する

となります。

SEOに詳しくないと、知らず知らずのうちにクライアントのサイトの評価を下げてしまうかも‥

5.せっかく書いた記事が読まれない

検索上位を取らなければ、記事は読まれません。

あなたが調べ物をする際、特定のメディアを開いてそのメディア内で検索するでしょうか?
ほとんどの場合、Googleで検索ワードをいれて上位表示された記事を読むはずです。

このように、メディアに記事を投下するだけでは、ほとんど読まれることはないのが現状。
更新するだけでアクセスを集められるのは、アイドルのブログくらいです。

丁寧にリサーチして、眠い目をこすりながら、時には栄養ドリンクの力もかりて‥
必死に書きあげたあなたの記事。
どうせならたくさんの人に読んでもらって、役立てたいですよね。

多くの人に読んでもらう方法は一つ。SEOで上位をとることです。

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SEOで成果を出すWebライターになる3ステップ

ここでは、SEOで成果を出すための3ステップをお伝えします。

  1. Googleの思想を知る
  2. ルールを守る
  3. 良いコンテンツを作る

順に解説します。

ステップ1.Googleの思想を知る

まずはGoogleが目指す世界を知りましょう。

大前提として「記事をどう評価しているのか」のアルゴリズムは公開されていません。
評価基準がわからない以上「何をすれば評価されるのか」を気にして記事を書くのはナンセンス。

Googleの思想を知り、目指している世界に向けて併走していくイメージを持ちましょう。

以下、Googleの運営指針である『Googleが掲げる10の事実』です。

1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

3.遅いより速いほうがいい。

4.ウェブ上の民主主義は機能する。

5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。

7.世の中にはまだまだ情報があふれている。

8.情報のニーズはすべての国境を越える。

9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。

10.「すばらしい」では足りない。

WebライターとしてSEOで成果を出すために、特に重要な1,3,4についてざっくりと解説します。

1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

最も重要な指針は『ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。』です。

ユーザーとは「検索エンジンの利用者」のこと。
Googleは広告で収益を得ていますが、「広告主ではなく、検索エンジンの利用者に焦点を合わせる」と、運営指針の一番最初に書いてあります。

私達Webライターに当てはめれば「クライアントでもGoogleでもなく、検索者ファーストで記事を書く」ことになります。

検索者に焦点を絞って記事を書きましょう。
クライアントの評価や上位表示など、他のものは後からついてきます。

3.遅いより速いほうがいい。

続いて「遅いより速いほうがいい」です。

  1. 表示スピード
  2. 検索者の悩みの解決スピード

の2つの意味があります。

あなたが意識すべきは2.検索者の悩みを少しでも早く解決することです。

  • 結論ファースト
  • わかりやすい表現

などのテクニックは「悩みを早く解決するため」に使いましょう。

「クリックされるための記事タイトル」
「続きを読ませるための共感文」
も効果がないとは言いませんが、SEOの本質的には意味がありません。

4.ウェブ上の民主主義は機能する。

最後は「ウェブ上の民主主義は機能する。」です。

これが意味するのは「Googleの好き嫌いや都合で、記事の順位を決めることはない」ということ。

  • 検索者の行動
  • 他のサイトからの評価

などを集計し、Googleではなく、不特定多数の第三者からの評価を元に、記事の順位が決まります。

上位表示されないからと言って、Googleのせいにするのはやめましょう。
単純にあなたの書いた記事が、検索者の役に立てていないだけです。

ステップ2.ルールを守る

いくら良い記事を書いても、Googleに知ってもらわなければ上位表示はされません。
「このサイトにこんな記事がある」と正しく伝えるために、最低限のルールを守りましょう。

ルールは2つ。

  1. キーワードを適切に入れる
  2. 見出しタグを正しく使う

簡単に説明します。

ルール1.キーワードを適切に入れる

キーワードを入れるべき箇所は

  1. タイトル
  2. 見出しと本文の前半

です。

以下、私が個人ブログで書いた記事です。
1.タイトル 2.見出しと本文の前半 両方に、キーワード「データベーススペシャリスト 独学」が入っています。

 

テクニックとしても使えますが、深く意識する必要はありません。
「キーワードで検索した人への回答」として記事を作れば、1.タイトル 2.見出し・本文の前半 には、自然とキーワードが入るはずです。

ルール2.見出しタグを使う

2つめのルールは見出しタグを使うこと。

まずは見出しなし/ありの文章を読み比べてみてください。

見出しありの方が読みやすいことがわかるはずです。

続いて「なんでタグを使うの?」についてお答えします。
タグを使わないと、Googleが見出しと認識できないからです。

GoogleはHTML/CSSというプログラミング言語上の表記で記事の中身を解析しています。

見た目だけ見出し風にしたのでは、Googleがどの文字が見だしなのかを判断できません。


Googleに「これは見出しだよ」と伝えるために、H2、H3などの見出しタグを使うのです。

ステップ3 良いコンテンツを作る

最後のステップは良いコンテンツを作ることです。

ここでは、

  • Googleが示す良いコンテンツの条件
  • 記事の評価はUX(ユーザー体験)で決まる

についてお伝えします。

Googleが示す良いコンテンツの条件

Googleが示す良いコンテンツの条件は、以下の3つです。

  1. キーワードに対して最も詳しい人がユーザーの悩みを解決するために書いた記事である
  2. 1次情報を元にしたオリジナル要素を含み、他の上位記事と比較してもはっきりした価値がある
  3. わかりやすく読み手に親切に書かれている

これらは『Googleが掲げる10の事実』の内容をじゃぱそん自ら要約したものとなります。

それぞれ該当箇所を抜粋します。

1.

この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?

このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?

引用元:引用元Googleが掲げる10の事実(以下、同様)

2.

この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?

同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?

記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?

3.

記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?

記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?

このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?

一言でまとめると『最も詳しい人物が、ユーザーの悩みの解決を目的として書いた、他のページと比べても価値のあり、わかりやすい記事』が、Googleが良いと判断するコンテンツです。

記事の評価はUX(ユーザー体験)で決まる

記事の順位は、どうして日々変動するのでしょうか?
それはGoogleが「ユーザーの体験(UX)」を重視しているからです。

例えば、「Webライター SEO」で検索したとします。
このとき、まずは1位の記事から読み進めますよね。

1位の記事を読んで悩みを解決できない場合、ブラウザで戻って2位の記事を読む。
それでも解決できなければ次の記事…と、悩みがなくなるまで同じ行動を繰り返すでしょう。

そして、仮に3位の記事で悩みが解決できた場合、何をしますか?
×ボタンを押してブラウザを閉じるはずです。

Googleは、このような、

  • 戻って別のページを開いのか?それともブラウザを閉じたのか
  • 滞在時間はどのくらいか?
  • 新しいキーワードで検索し直したのか?

などのユーザーの行動を記録し、より満足度の高い記事を上位に表示させようとしています。

続いて仮に、悩みを解決できたであろう3位の記事を「良質」だと判断し、1位に変更したとします。
別の人が「Webライター SEO」で検索したら、元々は3位だった先頭の記事だけを見て、ブラウザを閉じました。

もともと3番目の記事まで読まなければ解決できなかった悩みが、1発で解決したことになります。
これは、Googleの検索エンジンの使い勝手があがったことを意味します。


このように、良質な記事が上位にあれば、ユーザーの悩みも早く解決できます。
Googleは検索エンジンをより使いやすくするために、ユーザーの行動を記録し、記事の順位を日々変動させているのです。

【参考】記事の満足度はGoogleアナリティクスでは判断できない

よくGoogleアナリティクスで計測できる「平均滞在時間」が長い記事が良いと聞きますが、それだけでは判断が難しいのが現実です。

  • 30秒で悩みを解決できてブラウザを閉じた記事→◎
  • 内容が理解できず、30秒で戻るボタンを押された記事→△

両者は同じ滞在時間ですが、断然前者の方が良い記事と言えますよね。

Googleアナリティクスなど分析ツールが無意味というわけではありませんが、測りきれない部分もある、ということです。
表面的な数字だけにとらわれてしまうのではなく、いかにユーザーの悩みを解決できる記事を書けるかを大切にしましょう。

SEOライティング実践編

SEOライティングの実践編です。

記事を実際に作成する際は、以下の3つのステップをふみます。

  1. 事前準備
  2. 構成作成
  3. 執筆

覚えておいてほしいのが、事前準備がもっとも大切なポイントということです。
準備がきちんとできており、構成もある程度組めていれば、執筆は誰が書いても良い記事になります。

各工程を料理に例えたのが、以下の表です。

工程料理に例えた場合
事前準備食材集め
構成レシピ決め
執筆調理

良いお肉は、焼いて塩をふっただけでも美味しいですよね。
重要なのは事前準備>構成>執筆の順であることを、おさえておいてください。

SEOライティング実践1.事前準備

事前準備で行うのは次の3つです。

  1. 上位記事の調査
  2. ペルソナ設定
  3. リサーチ

具体的な流れとしては、上位記事の調査とペルソナの設定をしたうえで、リサーチをすることになります。

「うわ、大変そう‥」と感じられたかもしれません。
上位記事の調査とペルソナ設定を行うことで、今よりもずっと効率的にリサーチできるようになります。やり方をしっかりおさえましょう。

事前準備1.上位記事の調査

上位記事の調査では、次の2つについて分析します。

  1. 検索意図の把握
  2. 共通項の洗い出し

1.検索意図の把握

キーワードを検索したユーザーの検索意図の把握をします。

例えば「Webライター 何する」のキーワードで依頼を受けた場合。
検索意図は2種類考えられます。

A:何する仕事なのか?
B:Webライターになるには何をすればいいのか?

どちらが検索意図かを把握するために、上位記事の内容を調査します。

結果、Aについて書いているものが9割でした。

これは『「Webライター 何する」で検索する人は「何をする仕事なのか」の意図である場合が多い』ことを、Googleが示しています。

■注意点1:はっきりと判断できない場合、クライアントに確認する

クライアントのメディアの方向性と趣旨がズレそうな場合、必ず指示を仰ぎましょう。
今回の「Webライター 何する」のキーワードであれば、以下のように確認します。

上位記事を調査した結果、検索意図が2種類ありました。

  • どんな仕事なのか?
  • なるには何をしたらいいのか?

上位記事のうち9割は、前者「どんな仕事なのか」でした。
ご依頼いただいたキーワードも仕事内容について執筆して宜しいでしょうか?

勝手に判断してしまうと、後々大きな修正が必要になる場合もあります。
断定ができない場合は、必ずチェックしてもらうことをおすすめします。

■注意点2:異なる検索意図を2つ以上満たそうとしない

上位記事がAとBで割れている場合、両者を満たす記事の作成は避けましょう。
複数の検索意図に応えようとすると、中途半端な記事になりがちだからです。

例えば「ワンピース」というキーワードで「海賊漫画のONE PIECE」と「洋服のワンピース」の両方について書かれた記事は、どちらの意図で検索したにせよ、読もうとは思わないですよね。

キーワードに共通項がある場合でも同様です。
記事で満たす検索意図は1つだけに絞り、上位を目指しましょう。

2.共通項の洗い出し

つづいて、上位記事における共通項を洗い出します。
共通して記載されている内容は、検索者のニーズを満たす可能性が高いからです。

例えば「じゃんけん ルール」で上位記事を調査した場合。
1位~3位の記事に「じゃんけんに勝つコツ」が共通して書かれていました。

この場合、検索者にとって「じゃんけんに勝つコツ」の情報が必要だと推測できます。

ただし、参考にするのは見出しまでにしましょう。
本文まで参考にすると、似通った記事を執筆してしまうからです。

既存の上位記事に似た内容を書いたところで、Googleからは評価されません。
むしろ内容が引っ張られて書きにくくなる可能性もあります。

例えば先ほどの「じゃんけんに勝つコツ」であれば「コツについてこういったことを書くと良いんだな」と認識できれば十分です。

上位記事の共通項で参考にするのは見出しのみ、内容までは参考にしないようにしましょう。

キーワードを入力すると、上位記事の見出しだけを抽出できます。

事前準備2.ペルソナ設定

ペルソナ設定はとても重要です。
正しく設定できるようになれば…

  • より分かりやすく
  • SEOで上位表示ができ
  • 執筆スピードも向上

など、メリットばかり。
ていねいに理解していきましょう。

1.ペルソナの重要性を知る

ペルソナとは、特定の人物像のことを指します。

例えば私がペルソナの場合、

  • 32歳男性
  • さいきん子どもが生まれた
  • 会社経営者

など「こういうときはこんな風に考えるであろう」と想像できるくらい、具体的な特徴まで設定します。

不特定多数を指すターゲットとは異なるので、混合しないでください。

ペルソナの重要性を知るために、ワークをやってみましょう。

 

道で出会った人に一眼レフカメラを買う気にさせたいです。
どうやって買わせますか?20秒ほど考えてみてください。

 

「きれいな写真撮れますよ!」くらいしか思いつかなかったのではないでしょうか。
出会った人の情報が無さ過ぎるので、勧め方が分かりませんよね。

では、今度は私じゃぱそんに買わせてみてください。

 

 

じゃぱそんに買わせるのであれば、

  • (子どもがいるので)一眼レフとスマホの写真を見せて、「子どもの写真、きれいに残したいですよね?」
  • (経営者なので)Webカメラにも使えるので「ZOOMなどのWeb会議で、権威性を出せます」
  • (ミニマリストなので)「ミラーレスなら、手のひらサイズでかさばりません」

…etc

などで魅力を伝える方法が、いくつか考えられたのではないでしょうか。
道端の誰か分からない人よりも、刺さりそうな表現を考えやすいですよね。

記事でも同じことが言えます。

ペルソナを明確にすると‥

  • 必要な情報が何か判断しやすい
  • 刺さる表現を考えやすい
  • 「ここまで読んで何を考えるか」を想像しやすい

など、記事の質は格段に上がります。
ペルソナは記事を書く上でとても重要なのです。

2.記事はペルソナに向けて書く

記事はペルソナに向けて書きます。
設定するだけで終了しないようにしましょう。

例えば以下のキーワードについて記事を書く場合。

  • A:Webライター 稼げる
  • B:Webライター SEO

それぞれのペルソナを考えると、

  • A:Webライターが稼げるかどうかを知りたい
    →現状Webライターではなさそう。そもそもの仕事内容や稼ぎ方を説明すべき。
  • B:WebライターとしてSEOをくわしく知りたい
    →Webライターについて知識がある、あるいは現役のWebライターと思われる。仕事内容や稼ぎ方は必要なさそう。SEOに特化して説明すべき。

と推測できます。

このようにペルソナによって必要な情報を取捨選択し、必要なものを、ペルソナにとってわかりやすい表現で執筆します。
設定して終わりではなく、とにかくペルソナに向けて記事を書くようにしましょう。

3.ペルソナの設定方法

ペルソナ設定の6~7割は、上位記事検索によって行ないます。
ただ慣れるまでは上位記事だけでペルソナを人物像にまで落とし込むのは難しいので、補完としてYahoo!知恵袋やTwitterを活用しましょう。

まずは上位記事でペルソナをなんとなく想像し、Yahoo!知恵袋やTwitterでより具体化する流れです。
実際に「Webライター 何する」でYahoo!知恵袋を検索した場合、以下が出てきました。

質問者の悩みをみることで、ペルソナのイメージがより明確になります。

例えば、今あなたが読んでいるこの記事は「Webライター SEO」をキーワードとして想定しています。
私は以下のようにペルソナを設定しました。

  • 名前:佐藤ライタ
  • 年齢:28歳
  • 初心者Webライター
  • 文字単価1円の壁を突破できず悩んでいる
  • SEOの参考本は買ったけど、難しくて挫折
  • 「SEOは学ぶべき」と認識はしている

4.ペルソナ設定のコツ

記事を書く上でペルソナ設定のコツは3つあります。

  1. 基本は上位記事から逆算する
  2. キーワードと関連のある情報だけ設定する
  3. 名前をつける

キーワードを見るだけではなく、上位記事から検索意図を把握したうえで、ペルソナを設定しましょう。
検索意図とズレてしまう可能性があります。

またキーワードに関連する情報だけを設定してください。
細かく設定しすぎて不要な情報が入ると、記事の趣旨がズレてしまうかもしれません。

私がこの記事向けに設定したペルソナについても「Webライター SEO」と関連する情報しか設定していません。

最後にペルソナの名前をつけること。
特定の人物としてイメージしやすくなります。

以上3つのコツを意識して、ペルソナ設定をしてみてください。

事前準備3.リサーチ

事前準備3つ目は、リサーチについてです。

リサーチは記事の質の8割を占める大切なもの。
記事の材料集めのことであり、ペルソナが必要とする情報を指します。

ペルソナが必要としている情報は、すでに上位記事の共通項からピックアップしましたね。
+αで伝えた方が良い情報を追加しつつ、リサーチを行っていきましょう。

ここでは、

  • リサーチの重要性
  • 情報の種類
  • 具体的な方法

について、順に説明します。

リサーチは「記事の質の8割」を決める

リサーチは、記事の質の8割が決まる大切な部分です。
少し考えてみてください。

目の前に、プロが焼いたスーパーの肉と自分で焼いた松坂牛の肉があります。
どちらを食べたいですか?

ほとんどの方は、自分で焼いた松坂牛を選ぶでしょう。

記事も同様です。
リサーチをていねいに行ってシンプルに書いた記事は、適当なリサーチでライティング力を活かした記事よりも、良質に仕上がります。

稼げるライターほど、リサーチに時間をかけています。
記事の質を決めるうえで、とても大切なことだと覚えておきましょう。

一次情報と二次情報について

リサーチで得られる情報は3つに大別されます。

  1. 一次情報
  2. 二次情報
  3. その他

それぞれの特徴は以下の表をご覧ください。

特徴具体例優先度
一次情報直接的実体験
取材
二次情報間接的
根拠が明確
書籍
新聞
文献
その他間接的
根拠が不明確
根拠のない記事×

リサーチで集めるのは、一次情報と二次情報だけにしましょう。
根拠が不明確な情報に、価値はありません。

とくに一次情報を優先して集めましょう。
ペルソナが本当に求めているのは、あなたが直接体験した情報です。

例えば「月収100万になって変わったこと」を知りたい場合。

  • Aさん:月収100万の友人がたくさんいる
  • Bさん:さいきん月収100万になった

どちらから話を聞いてみたいですか?
実際に月収100万を達成したBさんですよね。

一次情報こそ検索者が求めている情報です。

とはいえ、代筆の仕事が多いWebライターでは、二次情報がメインになってしまうもの。
例えば「プログラミングスクール おすすめ5選」という記事を書くとき、すべてのスクールを実際に受講するのは、現実的ではありません。

それでも企業へ問い合わせをしたり、取材したりと、可能な範囲で一次情報を交えられるようにすると、SEOで上位をとりやすくなります。

リサーチのやり方

ペルソナに必要な情報を、上位記事を参考にしつつリサーチしましょう。

例えば「Webライター SEO」がキーワードの記事の場合。
上位記事には以下の内容が共通して書かれていました。

  • SEOとは
  • SEOを学ぶメリット
  • SEOライティングのコツ

これらの「上位記事に共通して書かれれている内容」は当然、あなたの記事にも盛り込むべきです。
そこに、ペルソナにとって必要と思われる情報を追加します。

例えば、

  • SEOを知らないデメリット
  • 検索エンジンの仕組み
  • Googleの思想

などは、競合記事には書いてありませんでしたが、じゃぱそん自身が「ペルソナに必要な情報」と判断し、書き足しています。

「上位記事に共通して書かれれている内容」+「ペルソナにとって必要と判断した情報」
について、リサーチを行う流れとなります。

 

リサーチの具体的なやり方は、以下の通りです。

  • 体験する
  • 企業に問い合わせ
  • 体験者に取材
  • 研究データ・書籍を参考にする
  • YouTubeや上位以外の記事で調査

上から順に優先度が高いです。

本当に質の高い情報は、ネットには転がっていません。
ネット上で確認できる情報でのリサーチは、優先度低めということをおさえておきましょう。

SEOライティング実践2.構成

構成とは「記事の見出し」のことです。

例えば以下の画像は「Webライター 文字単価」の構成です。

ほとんどの場合、構成は上位記事に共通している内容+α(あなたが必要と判断した情報など)となるはず。

構成のコツは3つです。

  1. 執筆以上に時間をかけて丁寧に作成する
  2. MECE(モレ・かぶりなし)を意識する
  3. 検索者の知りたい順に書く

順に説明します。

1.執筆以上に時間をかけて丁寧に作成する

構成は、家づくりでいう「間取り決め」に位置します。
きちんと決めておかないと、後々大幅な修正が必要になる可能性も。

家を実際に建築し始めてから、お風呂やキッチンの場所を変えるのは、不可能に近いですよね。
記事も同じです。

執筆し始めてから構成をいじると手戻りが多くなります。
構成は時間をかけて、ていねいに組むようにしましょう。

2.MECE(モレ・かぶりなし)を意識する

MECEとは、モレやかぶりのない状態のことです。
上位記事の調査とペルソナ設定がきちんとできていれば、モレはまずないでしょう。

やりがちなのが「かぶり」です。
例えば「Webライター 稼ぐコツ」で構成を組む場合。

事前準備の結果、稼ぐコツが以下の3つだったとします。

  1. SEOを学ぶ
  2. 検索上位を狙う
  3. 得意分野を作る

しかしSEOを学ぶ理由は、検索上位を狙うためです。
このままでは1と2の見出し同士で内容がかぶってしまうかもしれません。

かぶりそうなときは、どちらかを削除、もしくは見出しをまとめます。
今回はまとめることで、かぶりを防ぎました。

内容がかぶると読み手を混乱させてしまい、記事からの離脱につながります。
必ずMECEを意識しましょう。

3.検索者の知りたい順に書く

3つ目のコツは「検索者の知りたい順で書く」です。

例えば「じゃんけん ルール」のキーワードで、以下のように見出し2を組みました。

  1. じゃんけんの歴史
  2. じゃんけんのルール
  3. じゃんけんで勝つコツ

じゃんけんのルールが知りたいのに、最初に歴史の話がでてきたらどう思うでしょうか?
私なら「早くルールを教えて」と、別のサイトに飛びます。

知りたい順で組みなおした見出し2が以下です。

  1. じゃんけんのルール
  2. じゃんけんで勝つコツ
  3. じゃんけんの歴史

H2見出しだけでなく、H3やH4でも同様です。
明らかに重要度に差があるものは、順番も意識します。

(解説)最も実践しやすい「パーを出す」を先頭に変更


「どっちかな」と迷うものについては、あなたの主観でかまいません。
大切なのは「知りたい順に書こう」とする意識。適当な順番で書くのはやめましょう。

情報に優先順位をつけて、大事な内容ほど早く伝えるべく、見出しを組むようにしましょう。

SEOライティング実践3.執筆

事前準備が終わり、構成も組めたら、いよいよ執筆です。

ここで頭に入れてほしいことは、稼げるライターほど執筆に時間をかけていないという事実です。
執筆は「検索者のことだけを考えて行う」ことを意識してください。

「クリックさせるコツ」や「続きを読ませるためのテクニック」などは考えなくていいです。

執筆の4原則は以下の通りです。

  1. 読み手の知りたい順で書く
  2. PREP法を極める
  3. 文章を使わない
  4. 関係ないことを書かない

4つを押さえれば、合格点の記事を執筆できるはず。
順にくわしく説明します。

1.読み手の知りたい順で書く

見出しだけでなく、本文も読み手の知りたい順で書きます。
「火傷 対処法」がキーワードの記事で、NG・OK例を確認しましょう。

(NG例)

タイトル:火傷したらすぐに〇〇すべし!専門家が解説します

リード:ちょっとした不注意でしてしまった火傷。対処しようにも「間違ったことをして後になったらどうしよう…」と不安ですよね。そこでこの記事では、皮膚科医である私から…

(OK例)

タイトル:火傷はすぐ冷水で冷すべし!痕にしない処置を解説

リード:火傷をしたら、すぐに冷水で5分以上冷しましょう。痕にしないためには、冷やしたあとの処置も重要です。この記事では、皮膚科医である私から…

NG例では、読み手の知りたい答えがどこにもありません。
OK例では、すでにタイトルから知りたい情報を受け取れますね。

執筆も構成も、読み手の知りたい順で書くことを意識しましょう。

2.PREP法を極める

PREP法をとにかく極めて執筆しましょう。
PREP法とは、わかりやすく伝えるための文章構造のことです。

  • P:Point(結論)・・・私はこう考えます
  • R:Reason(理由)・・・なぜならば、~だからです
  • E:Example(例)・・・例えば●●社の事例では~
  • P:Point(結論)・・・よって私はこう考えます

実際にPREP法を意識した文章を読んでみてください。

【P:結論】
Webライターとして早く独立したいなら、いきなり案件をやるべきではありません。

【R:理由】
勉強せずに始めても、低単価の案件しか受注できないからです。

【E:例】
実際○○の調査によると、文字単価1円未満のライターさんの8割が「ライターとして特に勉強はしていない」と回答しています。

【P:結論】
早く独立したいのであれば、いきなり稼ごうとせず、勉強してスキルを身につけましょう。

このように、どのような文章でもPREP法を意識すると、読み手に分かりやすい文章になります。

PREP法を使う場合、ロジックを必ず意識しましょう。
ロジックとは、文章の論理のことです。

先ほどの文章でいえば、Eの例に以下の話をもってきたら、ロジックは崩れます。

【E:例】
実際○○の調査によると、文字単価2円以上のライターさんの95%が「講座や本で勉強した」と回答しています。
「高単価のライターは勉強している」という事実を書いているだけであり、R(理由)で書いた「勉強していないライターは低単価の案件しか受注できない」の理由にならないからです。

(☆説明になっていない図を加える)

 

もう一つ、PREP法を使った文章を読んでみましょう。

【P:結論】
フリーランスこそ早寝早起きをするべきです。

【R:理由】
不規則な生活をしていては、生産性が上がらず長時間働くことになってしまいます。

【E:例】
実際私も毎日22時就寝・6時起床を実践してから、これまでの2/3程度の時間で同じ業務量をこなせるようになりました。

【P:結論】
就業時間がないからこそ、規則的な生活を心がけましょう。

この例では、最初のPと最後のPで、表現方法を変えています。
最初と最後の結論の表現がまったく同じだと、くどくなり読みやすさが半減します。

(最後のPを最初のPと同様にした場合)

【P:結論】
フリーランスこそ早寝早起きをするべきです。

【R:理由】
不規則な生活をしていては、生産性が上がらず長時間働くことになってしまいます。

【E:例】
実際私も毎日22時就寝・6時起床を実践してから、これまでの2/3程度の時間で同じ業務量をこなせるようになりました。

【P:結論】
だから、フリーランスこそ早寝早起きをするべきです

(☆図)

「意味はそのままで表現を変える」には、技術が必要だったりします。

このように、PREP法は簡単に見えて、実は奥が深いです。
分かりやすい文章を書くテクニックは他にもありますが、後回しで大丈夫。

まずはPREP法を極めましょう。

3.文章を使わない

できる限り文章は使わないようにします。
文章ばかりの記事は、読み手の負担が増えるからです。

文章をより分かりやすくするためのツールとして、動画・音声・画像・図解などがあります。
動画や音声の負担は少なく、文章でもっとも大きくなります。

Webライターの仕事は「文章を書くこと」だと思っていませんか?
実は「分かりやすい記事を書くこと」が本当の仕事なのです。

実際に、文章と動画で比べてみましょう。

【文章】

Wordの読み上げ機能はあなたの書いた記事を明確に読み上げてくれます。

【動画】

 

動画と文章、どちらが分かりやすかったですか?
文章だけでは想像のつきにくい内容も、動画で実際に確認することで分かりやすくなりました。

画像・図表・箇条書きについても、文章と比較してみましょう。

【文章vs画像】

【文章vs図表】

【文章vs箇条書き】

このように、文章は、理解しにくい表現方法なのです。

文章は表現の最終手段。
分かりやすい記事を書くためには、画像や図表、箇条書きなどを効果的に使っていきましょう。

4.関係ないことを書かない

関係ないことを書くのはやめましょう。
例を紹介します。

例)
見出し:牛丼を美味しく食べるコツ
本文:牛丼を美味しく食べるコツは以下の3つです。

  • 紅ショウガ・七味を一つまみずつ食かける
  • スマホなどいじらずに集中する
  • 漬物や味噌汁などをうまく箸休めに使う

なお、牛丼だけだと栄養バランスに偏りがあります。サラダを加えるなど工夫しましょう。ちなみに牛丼に飽きたら親子丼もおすすめです。

後半の「なお、牛丼だけだと栄養バランスが~」以降、すべて「美味しく食べるコツ」に関係ないですよね。

本文は、すべて見出しの補足として記載すべきです。
関係のないことを書くと、主張したくない部分が読者の意識に残ってしまう傾向があります。

執筆の際は、見出しと関係のない事に触れないようにしましょう。

Webライターとして知っておくべきルール

Webライターとして、知っておくべきルールについて解説します。
クライアントとのコミュニケーションを円滑にすすめるためにも大切になるので、ぜひ参考にしてください。

ルールは全部で5つです。

  1. リストにはタグを使う
  2. パーマリンクにはキーワードの英訳を設定する
  3. キーワード・内容が既存記事と似ている場合は要確認
  4. キーワードと記事の順位はクライアントの許可なく公表しない
  5. (番外編)クライアントのマニュアルには漏れなく従う

順に説明します。

1.リストにはタグを使う

箇条書き・番号付きリストなど、リストには必ずタグを使いましょう。
どちらも「・」や「1.」のように手打ちで入力ができますが、HTMLタグを活用した方が良いです。

手入力でリストを作ってしまうと、クライアントから「HTMLやSEOのこと、あまり詳しくないのかな」と印象が悪くなってしまう可能性があります。
リストにはタグを使い、手打ちで入力するのは辞めましょう。

2.パーマリンクにはキーワードの英訳を設定する

特に指示がない場合、パーマリンクにはキーワードの英訳を使いましょう。
パーマリンクとは、ドメインの後半につく該当記事のURLのこと。

今あなたが見ているこの記事の場合、「https://japason.co.jp」がドメインで、/を除いた後半部分がパーマリンクとなります。
記事ごとに自由に変更でき、一般的にはキーワードの英訳を設定することが推奨されています。

英訳するとイメージにしくいキーワードに関しては、ローマ字を表記すると◎。
例えば「文字単価」を英訳すると「price-per-initial」となり、わかりにくいですよね。
この場合「mozitanka」とした方が良いです。

注意点として、マニュアルでパーマリンクについてルールがある場合は、必ず従ってください。
特に指示がない場合、キーワードの英訳を設定するとよいでしょう。

3.キーワード・内容が既存記事と似ている場合は要確認

キーワードや内容が既存記事と似ている場合、クライアントに確認しましょう。

例えば「Webライター 何する」のキーワードで「どのような仕事をするか」について記事を執筆しました。
その後「Webライター 仕事内容」で次の依頼がきたとします。

このとき、2つの記事で検索意図が被っていますよね。
これを「カニバリ(共食い)
」と言います。

Googleが公表している「良質なサイトを作るためのアドバイス」の中でも、以下のように示されています。

サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似た完全に重複する記事が存在しないか?

もし同一・類似の記事がある場合、両方もしくは片方の記事の順位が下がったり、検索外へ落ちたりすることになります。
カニバリを防げるよう、キーワードや検索意図がかぶっていそうなときは、クライアントに必ず確認しましょう。

確認すべきケースは、以下です。

  • 指定のキーワードで、すでに上位表示されている記事が見つかった
  • 素材集めのリサーチ中、似ている記事が見つかった

参考にしてください。

4.クライアントの許可なく、キーワードと記事の順位を公表しない

キーワードと記事の順位は、クライアントの許可なく公表するのはやめましょう。
通常、クライアントは「どんなキーワードでどの順位を獲得しているのか」を知られたくありません。

許可がもらえない場合、実績として公表したいときは、キーワードやクライアントを隠し、順位だけ載せるようにします。

実績として使いたい場合、キーワードや記事の順位を公開してもいいかどうか、理由と共にクライアントに尋ねるようにしましょう。
承諾を得ないまま、キーワードや順位を公表しないでくださいね。

5.(番外編)クライアントのマニュアルには漏れなく従う

クライアントのマニュアルに書かれているルールは、必ず従うようにしてください。
守れていないと、誤字脱字よりも印象が悪くなります。

例えば以下のルールです。

  • 太字にはStrongではなくbタグを使う
  • 画像のAlt属性に画像の説明を入れる
  • 余計なタグは一切入れない

これらの指定があった場合、SEO対策として盛り込まれている可能性が高いです。
マニュアルに記載があれば、クライアントがこだわりを持って取り組んでいる対策ということです。

必ず従うようにしましょう。

Webライターとして知っておくべき用語

クライアントとのスムーズなコミュニケーションのため、知っておいた方が良い用語をお伝えします。
全部で5つです。

  1. ドメインパワー
  2. メタディスクリプション
  3. YMYL
  4. 被リンク
  5. E.A.T

くわしく解説します。

1.ドメインパワー

ドメインパワーとは、サイトに対するGoogleからの信頼度を示す値です。
例えば、新作のケーキを買いたいとしましょう。

  • A:昔から買っていて、美味しいと分かっている店
  • B:さいきん新しくできた店

どちらで買おうと思いますか?
実績があり、美味しいと分かっているAの店ですよね。

Googleも同じです。
これまで良質な記事を上げているサイトであれば、今回も良い記事だろうと予測し、優先的に上位表示させます。

ドメインパワーはSEOのうえで非常に大切なものですが、Webライターとしてどうにかできる部分ではありません。
ただドメインパワーの強いメディアで書けば上位表示されやすく、S実績を詰みやすくなる、という点をおさえておくとよいでしょう。

ドメインパワーはMozBarで調べられるので、気になる方はチェックしてみてください。

2.メタディスクリプション

メタディスクリプションとは、検索結果に表示される記事の説明文のことを指します。


設定しなくともGoogleが勝手に適切な説明を記事内から抽出してくれますし、SEOに影響はありません。

また設定したとしても、記事の内容と合っていなければ、Googleが勝手に抽出します。
もしも設定するのであれば、記事に内容を反映させるようにしましょう。

※WordPressでメタディスクリプションを入力する場合、画面の下の方にあるはずです。
見当たらない場合はクライアントに確認するようにしてください。

3.YMYL

YMYLとはYour Money or Your Lifeの略で、医療・金融・法律・災害のジャンルを指します。
人の人生に影響を与えかねないため、専門性・信頼性がとても大切になります。

Webライターとして認識すべき点は、基本的に手を出さない方が良い分野だということ。
Googleに認められたドメインしか上位はとれません。

もしもあなたに専門性があったとしても、クライアントのドメインが認められていなければ、上位獲得は難しくなります。
案件を受ける前に、そのクライアントのメディアにYMYLの分野で上位をとれている記事がすでにあるか、確認すると良いでしょう。

4.被リンク

被リンクとは、他の人から記事に対する言及のことを指します。
Webライターとしてできることは、ほぼありません。

被リンクにも良い・悪いがあることをおさえておきましょう。

例えばTwitterなどのSNSで「この記事が参考になった」と良い被リンクをされ、拡散されれば、上位に表示されやすくなります。
一方で「この記事分かりにくかった」とネガティブな被リンクをされれば、Googleからの評価は下がることになります。

良い記事を書けば、評価UPにつながる被リンクは自然に増えます。
SEOで上位を獲得するために大きく影響してくるので、良質な記事の執筆に努め、被リンク獲得につなげましょう。

5.E.A.T

E.A.TはGoogleがさいきん重視していると言われる指標のことです。

  • E:Expertise(専門性)
  • A:Authoritativeness(権威性)
  • T:Trustworthiness(信頼性)

以上3つの頭文字です。

ここまで説明してきた通り、記事を書いている人に専門的な知識があるのか、権威性はあるのか、記事の内容を信頼してもいいのかということになります。
E.A.Tと聞いたとき、専門性・権威性・信頼性のことだと分かれば大丈夫です。

SEOで成果を出したいなら、時給は無視すべし

記事でお伝えした内容を実践いただければ、必ずSEOで結果を残せます。
文字単価を上げ、ゆとりのある生活へ変えていきましょう。

ここでひとつアドバイス。
あなたがSEOで成果を残したいのであれば、いったん時給は無視して執筆してみてください。

この記事の内容をフルで活かしながら、全力で1位を狙いに行きましょう。
そして上位をとれたのであれば、その記事を実績とし、気になるクライアントに営業をかけてください。

遠回りに感じるかもしれませんが、まずは1位を獲る記事の執筆に努めることが、文字単価アップへの最短コースです。
執筆スピードや時給を意識するのは、上位の記事を量産できるようになってから。

あなたがSEOで成果を出せることを、心から応援しています。

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