
「文字単価って何?」
「相場はあるの?」
「文字単価がなかなか上がらない…」
このように文字単価がよくわかっていない方や、単価が上がらず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
Webライターにとって文字単価はとても大切です。
しかし初心者や未経験の方には、わかりにくいものですよね。
そこでこの記事ではWebライターのMarikoから
- Webライターの報酬の計算方法
- 文字単価の目安と特徴
- 文字単価を上げる方法
をご紹介します。
文字単価の仕組みを理解して身につけるべきスキルを知れば、あなたの収入アップにつながります。
ぜひ最後までご覧ください。
Mariko
- 未経験からWebライターデビュー3ヶ月で単価2円の継続案件ゲット
- 半年後には単価3円にアップ!
- 副業ライターとして複数メディアの継続案件をこなす
Webライターの報酬の計算方法は2種類
Webライターの報酬は、主に2種類の方法で計算されます。
- 文字単価:1文字の単価×文字数
- 記事単価:1記事の単価
それぞれの計算方法についてご紹介しますね。
文字単価とは1文字●●円
「1文字の単価×文字数」で計算されるのが文字単価です。
たとえば文字単価1円で3,000文字の記事執筆なら、
1円 × 3,000文字 = 3,000円の報酬
となります。
文字単価計算の場合、同じ文字数であっても単価によって報酬額に大きな違いが出ます。
- 0.1円 × 3,000文字 = 300円の報酬
- 1円 × 3,000文字 = 3,000円の報酬
- 5円 × 3,000文字 = 15,000円の報酬
なぜ文字単価アップが大切なのか、この計算を見ればよくわかりますよね。
書いた文字数分の報酬をもらえるのが文字単価計算。
ただし「1記事3,000文字」と決められているような場合、ぴったり3,000文字で執筆するのはむずかしいものです。
クライアントや案件によって、オーバーした文字数に対するルールが異なります。
トラブルを防ぐためにも、執筆前にあらかじめ確認しておきましょう。
【例:文字単価1円、3,000文字の案件】
4,000文字で納品した場合、オーバーした1,000文字分はどうなるのか。
・文字数がオーバーしても費用は固定
→文字単価1円×3,000文字分 = 3,000円の報酬
・納品した文字数で計算
→文字単価1円×4,000文字分 = 4,000円の報酬
この場合、多くの報酬をもらいたいから無駄に文字数を増やす、という行為はおすすめしません。
内容が薄く長いだけの文章は、クライアントにも読者にも喜ばれないもの。
なるべく少ない文字数で情報を伝えるように執筆するのがおすすめです。
記事単価とは1記事●●円
「1記事〇〇円」で計算されるのが記事単価です。
多くの場合「3,000〜4,000文字」といったように目安の文字数が設定されます。
目安よりも文字数が多くても少なくても報酬は変わりません。
【例:1記事5,000円、文字数の目安3,000文字の案件】
・2,500文字で納品
→5,000円の報酬
・5,000文字で納品
→5,000円の報酬
クライアントや案件によって、目安の文字数を下回ることはNGの場合があります。
事前に確認してトラブルを防ぎましょう。
以下のような記事形式は、執筆以外の作業込みで計算される案件が多く見られます。
- インタビュー記事
- 取材記事
撮影や写真選定といった作業も含まれることがありますので、案件の内容を十分に確認しましょう。
文字単価の目安と単価別に見られる特徴
実際に文字単価の相場はどれぐらいなのか、初心者だとどれぐらいが妥当なのか、気になりますよね。
ここでは以下の文字単価別に、案件の特徴と求められるスキルについてご紹介します。
- 0.1円〜1円未満
- 1円~2円
- 2円~3円
- 3円以上
文字単価0.1円〜1円未満
文字単価1円未満の案件は、ライティングスキルは求められません。
「ある程度読める文章であればOK」の案件がほとんどです。
- 体験談
- アンケート
- ブログ記事代行
- モニター記事
このような記事を大量生産するための案件が主で、クラウドソーシングでの募集件数が多い価格帯でもあります。
ライティング未経験の場合、文字単価1円未満からはじめる方が多いでしょう。
ただし要注意案件も多いため、十分に依頼内容を確認してください。
1円未満の案件で認識すべき点は3つです。
【1.大量にこなさないと稼げない】
文字単価0.1円の場合、3,000文字書いても報酬は300円です。
Webライターで生計を立てようと考えるなら、大量に執筆しなければいけません。
ただし、数をこなすだけではライティングスキルは上達しません。
きちんとライティング学び、インプットとアウトプットを繰り返す必要があります。
【2.正しくフィードバックしてもらえない案件が多い】
単価が低い案件には、ライティングの知識をもっていない発注者が多くみられます。
その場合正しくフィードバックしてもらえない可能性があり、注意が必要です。
【3.初心者を狙った悪質なクライアントもいる】
未経験者や初心者を狙った悪質なクライアントも存在します。
実際に私のまわりのライターさんも
「テストライティングのために無報酬で数十記事を書かされた」
「10記事納品したのに、1記事だけ採用といわれた」
といった苦い経験をしています。
執筆前にしっかりとクライアントに確認をしておきましょう。
文字単価1円~2円
1円以上の案件からは、スキルが求められるようになります。
具体的には以下の3つ。
- 基本的な文章力
- SEO
- 情報の正確性
この3つを身につければ、文字単価1円以上は可能です。
文章力とSEOを学び、正しい情報を集められる力を磨きましょう。
SEOとは「検索エンジン最適化」の略称です。
Googleの検索エンジンが情報を適切に理解できるように、サイトを最適化することをいいます。
最適化されたサイトは検索結果の上位に表示されやすくなるため、ライターも知っておきたい知識です。
案件の内容やジャンルは幅広く、個人・法人のクライアントがいます。
初心者ライターであっても、専門ジャンルがあればこの価格帯は獲得できます。
SNSやクラウドソーシングでも案件がたくさん見つかりますので、ぜひ「ライター募集」で検索してみてください。
多くのメディアでは記事の執筆・管理がしやすいWordPressを利用しています。
そのため文字単価1円以上のライターなら、WordPressへの記事入稿はできるようになっておきたいところです。
私の場合、元からWordPressは使い慣れていました。
そこで「記事内のレイアウトも合わせて対応します」と提案したところ、クライアントに非常に喜んでもらえたことがあります。
WordPressなんてさわったことがないし、よくわからない!という方におすすめのWordPress講座紹介はこちら↓
webライター向けWordPress入稿マニュアル
文字単価2円~3円
文字単価2円~3円になると、SNSやクラウドソーシングではあまり案件が見つかりません。
- 実際にSEOで上位表示された実績
- クライアントとの信頼関係
が求められ、初心者がいきなり獲得するのはむずかしくなってきます。
SEOライティングは必須であり、これまでに執筆してきた記事の結果が実績として見られるでしょう。
文字単価1円~2円からの継続案件でクライアントと信頼関係をつくり、そこから単価アップで獲得することもできます。
文字単価3円以上
この価格帯になると、以下のような執筆以外のスキルが必要になってきます。
- コピーライティング
- セールスライティング
- 取材記事
- インタビュー記事
- 専門性
メディアの信頼性を上げるためには、専門家の知識による品質の保持が重要。
そのため記事に高いクオリティが求められ、記事単価が高くなります。
とくに医療系や士業といった、専門性の高いジャンルでの名前・顔出しの記事だと高額記事になりやすいのが特徴です。
文字単価を上げる7つの方法
ここでは初心者にありがちな「文字数1円の壁」を乗り越え、文字単価をアップする方法を7つご紹介します。
- ビジネスマナーを身につける
- 文章力を身につける
- 実績を積む
- SEOライティングを身につける
- 特定のジャンルに特化する
- 価格交渉をする
- セールスライティングを身につける
それぞれ順番にご説明しますね。
1.ビジネスマナーを身につける
ライティングとは関係ありませんが、仕事をする上での基礎中の基礎です。
- 返信を素早くする
- 納期は必ず守る
- 連絡をきちんとする
このようなビジネスマナーができていない人は意外と多いのです。
意識してきちんと行うだけでも、クライアントとよい関係性が作れます。
自分ができているか不安な場合、ビジネスマナーに関する本を1冊読んでみるだけでも構いません。
できていないと感じる項目があれば、いますぐ修正してみましょう。
2.文章力を身につける
文字単価1円以上に上げたい場合、文章の基礎を身につける必要があります。
- 主語と述語を正しく使う
- 話し言葉は使わない
- 正しい意味で言葉を使う
といったように、文章の基礎を身につけましょう。
文章の基礎は動画や本で学べます。自分に合ったものを探してみてください。
私はまずライティングの基礎について書かれた本を読むことからはじめました。
そしてUdemyやYouTubeでも、ライティング基礎についての動画を視聴。
本だけ・動画だけでは足りないと感じる部分があったため、どちらも合わせて学んでよかったと感じています。
【実際に読んだ本】
【おすすめUdemy】
- 『Webライティング基礎講座|現役Webライターが教える100分集中コース』
- 『WEBライティングで稼げるようになる!ゼロから始めるライティング講座』
- 『文章術シリーズ1 小論文の基礎 パラグラフ・ライティング入門 』
【おすすめYoutube】
そして毎日必ず本を読む習慣をつけました。
ルールを知ってからの読書はそれまでと違った目線で読めるため、さらに学びになりおすすめです。
3.実績を積む
まだ案件がなければ、自分のブログでも構いません。
文章を書き続けて実績を積みましょう。
知識のインプットと、実践のアウトプットを繰り返すことが大切です。
学んだことはすぐに実践していきましょう。
もしまだ自分のブログをもっていない方は、いますぐnoteなどの無料プラットフォームではじめてみてください。
4.SEOライティングを身につける
多くの場合、クライアントは記事を検索上位に表示することで集客を狙っています。
そのためSEOに配慮した記事が書けるライターは重宝されるのです。
SEOはとても奥が深く、すべてを知るのはむずかしいかもしれません。
しかしSEOの基礎知識を身につけて実践することで、単価アップを狙えます。まずは基礎から学んでいきましょう。
SEOは本や動画、有料セミナーなどで学べます。
私が最初に読んだ本は「沈黙のWebライティング」です。
とても読みやすく、ライティングの基礎やSEOについて説明しています。
これからライティングやSEOについて学ぶ方におすすめです。
そして情報サイトとしておすすめなのがバズ部。
SEOの実践的なノウハウが詰まった有益なサイトです。ぜひ最初から最後まで読むことをおすすめします。
5.特定のジャンルに特化する
クライアント側は、メディアの信頼性をアップするために「専門家による高い品質の記事」を必要としています。
そのため専門性や得意なジャンルをもつライターが求められているのです。
これまでの経験や資格、職業といった「得意なジャンル」を探してみてください。
【ジャンルの例】
- 金融関連
→ファイナンシャルプランナーや銀行・証券会社での経験が重宝される - 医療
→医師・看護師・薬剤師といった資格保持者が求められる - 美容
→とくに脱毛。薬機法に基づいた記事が書ければより優遇される - 不動産
→不動産会社での経験や宅建保持者におすすめ
もしいま何も専門性がなければ、ジャンルを決めてひたすら深く学んで身につけてみましょう。
あまり得意としている人がいないジャンルに特化すれば、差別化として大きな武器にもなります。
6.価格交渉をする
すでに継続したお付き合いのあるクライアントがいるなら、文字単価アップの交渉をしてみるのもおすすめです。
そのためには日頃からクライアントと信頼関係をつくっておくのが重要。
価格交渉の際にはただ「単価を上げてください」と伝えるだけではなく、相手のメリットも合わせて提案するのがおすすめです。
例えば
「記事内の画像選定もこちらでやります」
「WordPress入稿も巻き取ります」
「キーワード選定のご提案もやらせていただけないでしょうか」
といったように、貢献できる内容を具体的に伝えるのが大切。
そして信頼関係ができていれば、クライアントから単価アップを提案してくれる場合があります。
私も実際にクライアントからの提案で文字単価1円から2円、そして3円と徐々にアップしてもらった経験があります。
日頃から誠実な仕事を心がけましょう。
7.セールスライティングを身につける
セールスライティングとは、商品やサービスを販売するためのライティングスキルです。
売り上げに直結するものであり、スキル・知識が必要なもの。
結果を出せるセールスライティングができれば、文字単価アップ間違いなしです。
セールスライティングにはライティングの基礎だけではなく、マーケティングや心理学といった知識も応用することになります。
しっかりと基礎から学び、身につければWebライターとして活躍できるシーンが増えるでしょう。
まずは本や動画で基礎から学び、有料講座やコミュニティも利用して学びを深めていくのがおすすめです。
誠実な仕事を心がけて文字単価アップを目指しましょう
学びと実践を繰り返し、記事を執筆して経験を積んでいけばライティングスキルは上がります。
誠実にクライアントや読者と向き合って書き続ければ、文字単価も上がります。
まだ実績がない方や文字単価が上がらず悩んでいる方は、まずはしっかりとライティングの基礎を学びましょう。
丁寧に仕事をしていれば「文字数1円の壁」は越えられるはずです。
そしてクライアントから必要とされるライターを目指しましょう!
↓初心者におすすめのライティング講座はこちら!
アラサーリーマンがライティングを学ぶべき3つの理由