
「Webサイト制作の見積もり金額が会社によって大きく違うのはなぜ?」
「見積もりをもらうためにはなにを準備したらいいの?」
「そもそもなぜこんなに費用がかかるんだろう・・」
Webサイト制作の見積もりを依頼してみたものの、制作会社によって数十万円~数百万円もの違いがあって驚いたという経験はありませんか?
なぜこんなに費用が違うのか、費用以外の何を基準に制作会社を選んだらいいのか、わからず困ってしまいますよね。
そこでこの記事ではWebサイト制作会社であるじゃぱそんが
- Webサイト制作の見積もりが会社によって違う理由
- 見積もり前に準備しておくべきこと
- 制作会社が行う作業内容
- 注意点
を解説します!
記事を読めば、よりスムーズに制作会社を選定できるようになるはず。
ぜひ最後までご覧ください。
Webサイト制作の見積もりが会社によって違う3つの理由
結論から言うと、見積もりが会社によって違うのは、以下の3つの理由からです。
- 作るサイトの内容や作り方がケースバイケースだから
- 単価設定が異なるから
- 算出方法が異なるから
それぞれの理由について詳しく解説します。
1.作るサイトの内容や作り方がケースバイケースだから
見積もりが会社によって異なる1つ目の理由は、お客様の目的に対して「どんなWebサイトを作るのか」「どう作るのか」が制作会社によって異なるからです。
(例)カフェのWebサイト制作
会社 | 何を作るのか | どう作るのか |
A社 | ブログ記事も投稿できる、デザインに凝ったブランディングサイト | WordPress(Webサイト作成ツール) |
B社 | 場所とメニューだけを載せたシンプルなサイト | プログラミング |
作る内容・作り方が違えば、必要な作業やそのボリュームも変わり、金額に差が出ます。
2.単価設定が異なるから
会社によって単価設定が異なることも、見積もりに差がでる理由の一つ。
一般的にその会社が力を入れている・得意とする工程の単価は高くなります。
(具体例)
会社 | 単価設定 |
「集客できるWebサイト」に強みがある会社 | コンサルティング費用を高めに |
デザインを得意とする会社 | デザイン費用を高めに |
プログラミングを行わない製作ツールを使う会社 | 開発費用を安めに |
同じサイトを同じ方法で作るとしても、単価が異なれば、見積もりの金額にも差が出ます。
3.算出方法が異なるから
制作会社によって製作費の算出方法が異なります。
代表的な算出方法は以下の2つです。
- 時間単価(工数)で算出
- ページ単価で算出
例えば、家事代行サービスに掃除を依頼する場合。
「1時間あたり1000円」と「1部屋1500円」では、同じ部屋を同じように掃除したとしても、金額が変わります。
Webサイトも同様に「1時間あたり○○円」と「1ページ○○円」のように算出方法が異なれば、全く同じサイトを作るとしても、費用に差が出るのです。
見積もり前に準備しておくべき3つのこと
ここでは、見積前に準備しておくべき3つのことを紹介します。
- Webサイトを制作する目的とゴールを明確にしておく
- 製作に関わる時間を割けるかどうか確認
- 運用コストをかけられるか確認
順に詳しく解説していきます。
1.Webサイトを制作する目的を明確にしておく
Webサイト制作において、大切なのは目的です。
目的には、以下のようなものがあります。
- 利用者を年間で○○人増やしたい
- サイト経由での売り上げを月間○○円上げたい
- 会社の認知度をアップしたい
制作会社は、お客様の目的に対して「どのようなアプローチをすれば達成できるか」を検討します。
「何のために作るのか」をはっきり決めていないと、サイトを作ること自体が目的になってしまいます。ご自身のビジネスプランと照らし合わせて、作る目的を明確にしておきましょう。
2.製作に関わる人員・時間を確保する
サイトが完成するまでの間、制作に関わる人員・時間を確保しましょう。
Webサイトは「制作会社に依頼すれば、待っているだけで完成する」ものではありません。発注者側で行う作業も数多くあります。
具体的には
- Webサイトに必要な資料の準備
- 打ち合わせ対応
- コンテンツやデザインのチェック
など。
専任の担当者が作れない場合は複数人で担当しても問題ありませんが、人数が多いとその分コミュニケーションコストも発生します。メインの担当者を1名決めることをオススメします。
3.運用コストをかけられるか確認
Webサイトは公開してからがスタートであり、運用にもコストがかかります。
- 記事の更新
- 商品情報の更新
- サーバー代・ドメイン料などの維持費
などにどこまで費用・人員をかけられるのか、確認しておきましょう。
制作会社によっては、記事の更新なども含めた運用を「月○○円」などで行ってくれるところもあります。自社での人員は割けない・知識が足りないといった不安がある場合は、相談してみるとよいでしょう。
Webサイト製作における代表的な10の作業項目
ここではWeb制作において代表的な10の作業項目をご紹介します。
- ディレクション
- サイト設計
- SEO設定
- コンテンツ制作
- 動画や写真などの素材準備・撮影
- デザイン制作
- コーディング
- サーバーなどの環境設定
- テスト・検証
- 管理・運用
具体的にどのような作業が行われているかを知っておくことで、見積の内容を理解でき、金額の妥当性も判断しやすいでしょう。
順に詳しく紹介していきます。
1.ディレクション
ディレクションとはWeb制作全体を管理することです。
具体的には、以下の業務を行います。
- スケジュール管理
- 人員配置
- 制作チームの指揮・監督
「全体の管理くらい、こっちでやるよ」と思うかもしれません。
ディレクションにはWebサイト製作の知識、プロジェクトマネジメントなど、専門スキルが求められます。
サイトの質が左右されうる大切な作業であるため、よほどの事情がない限りは、制作会社に任せることをおすすめします。
2.サイト設計
サイト設計は
- どんなページを作るのか
- どこにどのページを配置するか
- どのようなレイアウトで実現するか
を決める作業です。
ディレクションに含まれることもありますが、格安での作成の場合はそもそも設計をしない可能性も。サイト設計が見積もりの項目に含まれていない場合は、確認するとよいでしょう。
3.SEO設定
SEOとは「Google検索でサイトを上位表示させるための対策」のことです。
Web制作時には
- サイトマップ(サイト内のページリンクをまとめたページ)の作成/自動更新の仕組み
- 解析ツールの埋め込み
- 検索時に表示されるページ説明の設定
などの設定を行います。
見積の項目としては記載されないことが一般的なので「SEOの設定はしてくれますか?」「具体的にはどんなことをしますか?」と聞いてみることをおすすめします。
通常上記のように、サイトマップの作成や解析ツールの埋め込みなどの回答になるはずです。曖昧なことしか言われなかった場合「SEOの知識が乏しい」可能性があります。
4.コンテンツ制作
コンテンツとは、Webサイトに掲載する商品紹介ページやブログ記事のことです。
今あなたが読んでいるこの記事も、当サイトのコンテンツのひとつ。
サイト設計に基づきコンテンツを充実させていくことが、Webサイト運営を成功させるために重要です。
より商品が売れやすい文章・検索上位に表示されやすい文章を考えてくれる会社もあれば、発注者が考えた文章をサイトに当て込むだけの会社もあります。
「文章作成は苦手・・」という場合は、制作会社が「考えてくれるか」「得意としているか」を事前に確認しておくとよいでしょう。
5.動画や写真、アイコンなどの素材作成
サイト上に載せる素材(動画、写真、アイコン)を作成します。
素材の準備には以下の2種類の方法があります。
- オリジナルを作成する
- 無料素材を使用する
オリジナルを作成する場合、写真や動画であればカメラマン、アイコンであればデザイナーに依頼することになり、その分費用・時間がかかります。
「重要な部分にだけオリジナルを使う」など、両方をうまく組み合わせると良いでしょう。
6.デザイン制作
これまでのヒアリング結果やサイト設計に沿って、デザインを作成します。
デザインは
- どれだけ凝るか
- どんなデザイナーに依頼するか
- 明確なイメージがあるかどうか
などによって金額が大きく変わる作業です。
一般的には費用と質が比例し、お金をかけるほど理想のデザインが作れる可能性が高くなります。
あまりにもデザイン費用が安い場合、制作事例を見せてもらい、あなたの作りたいサイトのイメージと大きく離れていないか確認するとよいでしょう。
費用を抑えたい場合、テンプレート(デザインのひな形)を利用する手もあります。
7.実装
デザインを元に、プログラミングやツールを使ってWebサイトの元となるファイルを制作する作業です。
WordPressやSTUDIOなど、コーディングを行わずにサイトを作成できるツールを使えば、プログラミングする場合と比べ、大幅に実装費用を抑えられます。一方で、他のツールへの乗り換えが大変、毎月の利用料がかかるなどの欠点も。
「何を使って実装するのか」は必ず確認しておくとよいでしょう。
ツールを使う場合は、そのツールのメリット・デメリットまでしっかり理解した上で選ぶことをおすすめします。制作会社に確認すれば、詳細に教えてくれるはずです。
8.サーバー・ドメインなどの環境設定
サイトを公開するには、以下の設定作業が必要となります。
- Webサーバーの立ち上げ/設定
- ドメインの取得/Webサーバーとの紐付け
WebサーバーはHTML/CSSファイルなどの元ファイルをWebサイトとして動かすためのPCのことです。
ネット上の住所であるドメイン(japason.co.jpなど)と紐付けることで、ドメイン内のURLにアクセスしたときに、Webサイトが表示されるようになります。
環境設定が見積の項目に含まれていない場合、自分たちで行う必要があります。
ITに詳しい方でなければ、環境構築は難しい作業です。経験のある方が社内にいる場合を除き、環境設定は制作会社に依頼することをおすすめします。
9.テスト・検証
構築が完了すれば、サーバー上でWebサイトの動作チェックをします。
- 誤字脱字チェック
- 更新は問題なくできるか
- パソコン・スマホそれぞれで正しく表示できるか
- 各ブラウザで正しく表示できるか
- 問い合わせフォームが正常に動作するか
などを検証し、問題がある箇所を修正していく作業です。
PC/スマホそれぞれでの表示スピードのチェックまで行ってくれる場合もあれば、表面上の動作をさらっと確認するだけの場合もあります。
どこまでテストしてくれるかは会社によって差があるので、確認項目のリストを見せてもらい「自分たちではできない部分まで確認してくれるか」をチェックしておくとよいでしょう。
10.管理・運用
サイト公開後には、運用していくための管理・運用作業が発生します。
具体的には
- 文言や写真の修正
- サイトが見られなくなった場合の原因調査/対応
- 分析(何人訪れたか、どのページが人気か等)
など。
毎月の管理・運用料を取りながら、実際にはほとんど何もしない会社も中には存在します。
「月々の管理・運用費用で、具体的に何をしてくれるのか」
「範囲外の作業を依頼した場合、いくらかかるのか」
を確認しておくことをおすすめします。
Webサイト制作の見積もりで気をつけるべき4つのポイント
ここでは、見積時の注意点を4つ紹介します。
- 値段だけで業者を決めない
- 見積もりに含まれている作業を具体的に確認する
- 不明点は質問して明確にしておく
- 継続したお付き合いができるか確認する
それぞれ具体的に紹介します。
1.値段だけで業者を決めない
値段だけで選ばないようにしましょう。金額だけで制作会社を選んでしまうと、以下のようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
- 予定日にWebサイトを公開できない
- 突然連絡が取れなくなる
- データやサーバーを制作会社が囲い込み、他社に乗り換えができなくなる
- 保守料がやたらと高い
- ファイルだけ納品されて、公開までの作業を行ってくれない
値段だけでなく、制作会社の人柄や制作事例もチェックしましょう。
見積もりが安かった場合は「なぜ安いのか」「節約しているポイントは何か」を確認することをおすすめします。
2.見積もりに含まれている作業を具体的に確認する
見積もりの金額内で何を起こってくれるのか、を具体的に確認しましょう。
最低限、以下の項目はチェックが必要です。
- 見積もりの金額内で想定している作業内容
- 追加費用がかかる作業内容とその費用感
- 完成後に文言やレイアウトなどを修正する場合の費用感
制作会社によって見積もりに含まれる作業が異なります。
「やってくれるものだと思っていた」とトラブルを防ぐためにも、必ず確認することをおすすめします。
見積書だけでは確認できない場合、提案書などの「作業が詳細にわかる資料」を発行してもらうとよいでしょう。
3.不明点は質問して明確にしておく
見積書や提案書で気になる点は、すべて質問して明確にしておきましょう。
稀に不要な項目を紛れ込ませて、費用を上積みしている場合もあります。
「なぜ必要なのか」「削ることでどのような影響があるのか」も質問してみてください。
質問のやりとりをすることで、制作会社との相性もチェックすることもできます。
4.継続したお付き合いができるか確認する
「継続して依頼したいと思うか」も制作会社を選ぶ上で重要なポイントです。
将来的な修正や変更の対応を任せられるのかだけでなく「人柄や体制が自社とマッチしているのか」「相談しやすいか」もチェックするとよいでしょう。
まとめ:パートナーとして制作会社を選びましょう
Webサイトは公開して終わりではなく、時間をかけて育てていくものです。
目的達成のために長く運営していけるWebサイトを制作・サポートしてくれ、パートナーとしてお付き合いできる制作会社を選びましょう。
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