
「ランディングページ制作の相場っていくら?」
「会社によって金額が全然違うのはなぜ?」
「安い方がいいけれど、失敗はしたくない!」
ランディングページ制作の発注先を探してみても、具体的な費用感や相場がわからずにお困りではありませんか?
数万円から数十万円と金額に幅があり、どうやって発注先を選べば良いのか、迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、ランディングページ制作を行っている株式会社じゃぱそんが
- ランディングページの制作の料金・相場の概要
- 費用を左右する6つの要素
- 制作の流れ・工程
- 結果を出すためのポイント(改善・集客)
を解説します。
この記事を読めば、ランディングページ制作費用の相場や、安い制作会社だと対応してくれない工程がわかります。
自社に合った制作会社を選び、結果の出るランディングページが制作できるよう、ぜひ最後までご覧ください。
ランディングページ制作(LP)の料金・相場の概要
ランディングページ制作の相場は数万円~数十万円です。
最も多い価格帯は10万円~30万円で、制作会社のノウハウや作業範囲によって費用が変動します。
ランディングページは通常のWebサイト制作と違い「読者に次の行動をうながす」という役割があります。
ランディングページの読者にうながす次の行動として代表的なものは
- 商品・サービスの購入
- 資料請求
- 会員登録
などです。
ランディングページの相場は通常のWebサイトのものとは異なるものとして、理解しておくとよいでしょう。
以下の表にて、価格帯別に
- おすすめの方
- 発注者の作業範囲
- 発注先
- 制作期間
- LP運用サポートの有無
を表にまとめました。
おすすめの方 | 相場 | 発注者の 作業範囲 | 発注先 | 制作期間 | LP運用のサポート |
とにかく費用を抑えたい | 10万円以下 |
| フリーランス | 1週間~1ヶ月 | なし |
多少デザインにこだわったLPをつくりたい | 10~30万円 |
|
| 2週間~1.5ヶ月 | なし |
構成やコンテンツにもこだわって しっかりLPをつくりたい | 30~50万円 | 公開後の修正 | 中小規模の制作会社 | 1ヶ月~2ヶ月 | 一部あり |
集客・売上UPなどの成果にこだわりたい | 50万円以上 | なし |
| 1.5ヶ月~3ヶ月 | あり |
ランディングページは読者に行動をうながすという役割があるため、デザインにこだわる以外にもコンテンツの精査や競合調査が必要になることが特徴です。
そのため
- どの工程までを発注者が行うか?
- 競合調査やコンテンツ設計をどこまで作り込むか?
を考えながら発注先を選ぶことになります。
料金相場ごとの特徴をそれぞれ確認してみましょう。
10万円以下の相場
求める品質や費用感 | とにかく安くLPを用意したい |
発注者の作業範囲 |
|
発注先 |
|
制作期間 | 1週間~1ヶ月 |
運用サポート | なし |
10万円以下で制作できるランディングページは、最も安い価格帯です。
「デザインとコーディングだけお願いしたい」という方にとって良い発注先といえるでしょう。
ただし注意点もあります。
- 競合調査やLPの原稿は自社で用意しなければならない
- LP公開後は自社で分析や改善をしなければならない
費用を安く抑えられる分、デザイン・コーディング以外の作業は自社で行う必要があります。
10~30万円の相場
求める品質や費用感 | 多少デザインにこだわりたい 構成案もお願いしたい |
発注者の作業範囲 |
|
発注先 |
|
制作期間 | 2週間~1.5ヶ月 |
運用サポート | なし |
10~30万円は、LP制作の相場として一番多い価格帯です。
10万円以下の相場よりも、品質が上がり
- 凝ったデザインを制作して欲しい
- 構成も作ってほしい(ライティングは自社)
といった希望にあわせた制作を依頼できます。
10万円以下で依頼した場合と同じく、制作前の戦略設計・公開後の運用は自社で行う必要があります。
30~50万円の相場
求める品質や費用感 | 構成やコンテンツにもこだわって、しっかりLPを作りたい |
発注者の作業範囲 | 公開後の修正 |
発注先 | 中小規模の制作会社 |
制作期間 | 1ヶ月~2ヶ月 |
運用サポート | 一部あり |
30~50万円の相場では、制作準備から公開までのサポートが充実した価格帯です。
10~30万円の相場に比べ、ターゲットを意識したランディングページ制作が期待できます。
- 競合調査や戦略設計もお願いしたい
- キャッチコピーや原稿も作り込みたい
といった希望を実現しやすい価格帯です。
戦略設計から公開までのサポートが整っていることが多いです。
ただし、公開後の運用サポートが受けられるかどうかは制作会社によります。
50万円以上の相場
求める品質や費用感 | 集客・売上UPなどの成果にこだわりたい |
発注者の作業範囲 | なし(制作・改善の協力) |
発注先 |
|
制作期間 | 1ヶ月~3ヶ月 |
運用サポート | あり |
50万円以上の相場は、読者に次の行動をうながすことに徹底的にこだわり、集客や売上UPなどの成果を確実に上げたい方向けの価格帯です。
- 戦略設計やランディングページの作り込みまで依頼したい
- 結果が出るまでの改善まで依頼したい
といった要望にも応えてもらえ、本格的なランディングページ運用を期待できます。
50万円以上の価格帯では、ランディングページ制作そのものよりも、戦略や改善などの「コンサルティング」部分の料金が大きくなります。
ランディングページ制作の費用を左右する6つの要素
ここでは、ランディングページ制作の費用を左右する要素について解説します。
具体的には、以下の8つです。
- 戦略コンサルの有無
- 運用改善サポートの有無
- 素材や撮影の有無
- 1ページの長さやボリューム
- 文章制作をどちらが行うか
- 既存サイトか新規か
- ブラウザ・OSの対応範囲
- 納期の設定
それぞれ順番に、確認していきましょう。
戦略コンサルの有無
戦略コンサルとは、ランディングページがよい結果をだすために調査を行い、作戦を練ることです。
マーケティングの専門知識が必要のため、高額になることも多い要素となります。
- 商品の強みは何か
- 顧客のニーズはあるか(どの程度か)
- 競合商品はあるか(自社との違いはどこか)
などの市場調査や商品分析をし、戦略をたてます。
自社で戦略を立てられない場合は依頼を検討するとよいでしょう
運用改善サポートの有無
ランディングページの公開後は、運用しながら改善することが大切です。
公開後の運用改善を「LPO(ランディングページ最適化)」といいます。
戦略コンサルと同様、依頼時のコストは大きくなります。
運用改善は「何人がランディングページに訪れ、何人が行動に至ったか」などを分析しながら最適化していくことになりますが、効果測定や施策の運用には専門知識が必要です。
自社にランディングページ最適化のノウハウがない場合は、制作会社に依頼することをおすすめします。
素材や撮影の有無
画像や写真の素材が用意できるかも、制作費用に影響する要素です。
ランディングページに使用できるような画像や写真がなく、制作会社に撮影を依頼する場合は、その分費用が発生します。
画像や写真が手元にあるなら、素材として使用できそうか制作会社に確認してみるとよいでしょう。
1ページの長さやボリューム
ページの長さやボリュームも、制作費を左右する要素の1つです。
ランディングページは1ページに情報をまとめるため、情報量によってページの長さが変わります。
テキストや画像によりページが長くなる場合や、動画などボリュームのあるコンテンツを用意する場合には、費用は高くなると考えてよいでしょう。
文章制作をどちらが行うか
文章制作をどちらが行うかによって、制作費が左右されます。
自社で用意すれば費用を抑えられますが、文章の内容もランディングページの重要な要素の一つです。
文章だけで商品やサービスの魅力が伝え、次の行動をうながすためには技術が必要となります。
自社で行うか依頼するかの判断は、慎重に検討することをおすすめします。
既存サイトか新規か
ランディングページの納品先が、既存サイトか新規サイトかによって制作費が変わるケースもあります。
一般的に新規サイトの場合、サーバー・ドメインの設定などの工数分、制作費も上がります。
ただし新規であってもサーバーやドメインを自社で設定できるのであれば、費用を抑えられる可能性があります。
制作会社と相談してみるとよいでしょう。
ブラウザ・OS対応の範囲
想定されるブラウザやOSが特殊だと、費用が発生することもあります。
ランディングページを含むWebサイトは、ブラウザやOSが変わると表示が変わってしまうため、ターゲットがよく使用する環境を対応範囲とすることが一般的です。
(例)
中高年層をターゲットにした健康食品を販売した際、市場調査にてIE(インターネットエクスプローラー)の使用率が高いことが判明。
通常はチェックの対象外としているIEでしたが、特別に表示チェックを行いました。
商品やサービスのターゲット次第では、特殊なブラウザやOSへの対応が必要となり、追加費用が発生する可能性があります。
納期の設定
極端に短い納期を要求すると、費用が高くなるケースがあります。
ランディングページは成果に直結するページですので、たった1ページとはいえすぐに制作できるわけではありません。
季節のイベントやキャンペーンとの関係で納期が決まっている際は、余裕をもって制作を進めるほうが、費用を安く抑えられるでしょう。
ランディングページ制作(LP)の流れ・工程
ランディングページは4つの工程で作成され、その後運用と改善を繰り返します。
- 戦略設計・競合調査
- 構成案作成・ライティング
- デザイン
- コーディング・実装
- 運用改善
それぞれの工程について、詳細を確認していきましょう。
戦略設計・競合調査
LPを作り始める前に戦略を練ります。
作業内容 | 具体例(英会話スクール) |
ターゲット設定 | 20代未婚男性(会社員) |
LPのゴール設計 | 体験入学申し込み |
訴求内容の決定 |
|
競合調査 |
|
ランディングページ制作の中で、最も重要な工程です。
この戦略設計や競合調査がしっかりしていれば、ランディングページの品質は各段に上がります。
しかし30万円未満の制作費では、十分な戦略設計や競合調査は期待できません。
ご予算によっては、発注者自身で行うことになる工程です。
構成案作成・ライティング
決定した戦略に基づいて構成を作成し、具体的なライティングを行います。
構成案とはどの情報をどの順番で伝えるかを決めることで、ランディングページの品質に影響する要素です。
構成案作成とライティングにおける発注者と制作会社の役割分担は、以下の3パターンに分かれます。
作業者 | ||
構成の作成 | ライティング | |
パターン1 | 発注者 | |
パターン2 | 制作会社 | 発注者 |
パターン3 高価格帯(30万円以上) | 制作会社 |
「キャッチコピー」や「訴求内容」をどのような順番で伝えるべきか、どう書くべきかを判断するため、経験や専門知識が必要な工程です。
ご予算に余裕があれば、経験豊富な制作会社にお任せすることをおすすめします。
デザイン
原稿やキャッチコピーを元にデザインを行う工程です。
ボタンの色や大きさ、フォントの種類にまでこだわって作り込みます。
費用に関わらず、ほぼすべてを制作会社が対応してくれる工程です。
コーディング・実装
完成したデザインをコーディング・実装していきます。
デザインに引き続き、制作会社が対応してくれる工程です。
一般的なランディングページでは特殊なコーディングは必要ないため、3~5日程度で仕上がり、公開されます。
運用改善
ランディングページの公開後は、運用改善を実施します。
以下の手順を繰り返す流れです。
- 広告に出稿し、効果を測定する
- 効果測定の結果から、改善を行う
- 以降、効果測定と改善を繰り返す
制作したランディングページがいきなり成果を上げることはむずかしいため、運用改善は避けては通れない工程です。
地道な改善を繰り返すことで、ランディングページの成果は上がっていきます。
効果測定や改善には専門的な知識が必要となるため、難しそうであれば制作会社に相談することをおすすめします。
結果を出すためのランディングページ制作のポイントは集客と改善
ランディングページ制作で、良い結果を出すためのポイントは集客と改善です。
「プロなら一発でいいランディングページが作れる」と思われがちですが、制作直後から良い結果がでるページは少ないのが現実です。
いい結果を出すためには、改善を繰り返して最適化していく必要があります。
良いランディングページとは作って放置するものではなく、見てもらうための施策が必要です。
施策のポイントとなる改善と集客について、それぞれ詳しく解説します。
改善
ランディングページの成約率をあげるために、改善を繰り返します。
ランディングページの改善方法は、すでにいくつものノウハウが確立しています。
たとえば、以下の3つは代表的な施策です。
施策の名称 | 内容 |
A/Bテスト | 2つのパターンを用意し、どちらがより良い結果を出せるか実際に測定して比較する。 |
ファネル分析 | ユーザーの行動を階層分けして図式化し、各層の離脱率を測り改善していく。 |
EFO | ユーザーがスムーズに入力できるよう、フォームを改善する。 |
施策を活用しながら分析と改善を繰り返すことで、ランディングページで良い結果がだせるようになります。
自信がなければサポートのある制作会社に依頼する方がよいでしょう。
集客
ターゲットにランディングページの存在を知ってもらうため、集客も大事な施策です。
いいLPを作っても読まれなければ意味がありません。
「どうやってLPを読んでもらうか」はLPの内容と同じくらい重要といってよいでしょう。
集客方法は3つあります。
- 広告
- SNS
- SEO
それぞれ簡単に説明します。
広告による集客
広告による集客は、広告費を支払うことでユーザーを集める有料の施策です。
たとえば、広告費を支払うことでGoogleの検索結果画面の上位に表示される「リスティング広告」などがあります。
ほかにもWebサイトに画像をを表示してクリックを狙う「ディスプレイ広告」など、広告媒体はさまざまです。
ターゲットに合わせた広告に出稿することがポイントとなります。
広告による集客のメリットは、SNSやSEOよりも早く結果が出る事です。
出稿先にもよりますが、早ければ2週間程度で広告運用を開始できます。
デメリットは広告費が発生することです。
広告費をかけながらも最終的には黒字化できるよう、広告運用スキルやランディングページ最適化のノウハウが必須となります。
SNSによる集客
SNSによる集客とは、InstagramやTwitterといったSNSを通じて集客する方法です。
商品やサービスの情報を発信するアカウントを作成し、ターゲットとなるユーザーからのフォローを狙います。
見込み客となるターゲットにどれだけリーチできるかがポイントとなります。
SNSによる集客のメリットは、無料で開始できるうえ、フォロワーが複利で増えることです。
フォロワーが多ければ多いほど、たくさんのターゲットへリーチできるようになります。
デメリットは、集客経路として機能するまでに時間がかかることです。
見込み客にフォローされるには、地道な情報発信が必要となります。
SEOによる集客
SEOによる集客とは、Googleの検索結果で上位表示されることで集客する方法です。
ターゲットが検索するであろうキーワードの選定がポイントとなります。
SEOによる集客のメリットは、無料で開始できるうえ、顕在的なニーズを捉えやすい点です。
ターゲットは悩みや願望について検索することが多いため、濃い見込み客の獲得が期待できます。
ただしSEOによる集客は、必ずしも成果が出るとは限りません。
ターゲットが求めるコンテンツを作り続け、読者や検索エンジンに認められて初めて集客として機能します。
無料でできて効果が高い施策ではありますが、時間をかけてコツコツと取り組む覚悟が必要です。
ランディングページ制作(LP)の相場・料金まとめ
ランディングページ制作を制作する際、目的である「集客・売上UPなどの具体的な成果を出す」ことを忘れてはいけません。
費用を抑えつつ成果を出すには、ある程度の作業を自社で行うことになるでしょう。
公開後も集客と改善を繰り返し、ブラッシュアップすることでいい成果が出ます。
どこまでを自社で対応し、どこまで外注するかを決めることで発注する内容の相場がわかってくるでしょう。